考え方

OJTのほんとうの意味、知っていますか?

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多くの企業で採用されているOJT

「当社は人材の育成にも力を入れています。」と謳っていても、その実態は様々です。きっちりとした研修プログラムを整え、継続的に運用していくためには労力もコストもかかります。また、講義形式の集合研修だけでは、実務の現場で求められる実践的スキルを身につけられないという見方もあります。そして多くの企業が採用しているのが、いわゆるOJT(On the Job Training)です。

business people in a meeting at office

店頭での接客経験や現場での作業経験など、経験からのリアルな学びは何者にも代えがたいです。OJTに力を入れる、という方針で新人を早い段階から現場に配属している企業も少なくありません。

経営者のホンネ・・・

しかし、OJTという響きのよいフレーズの裏側で、こんな経営者の言葉を聞いたことがあります。

「OJTには、もう一つの意味があるんだよ。」

ojt2

研修プログラムを考えて運営するのも面倒だしコストもかかるので、現場にどんどん配属してしまったほうがよい、という考えです。

一見、理にかなっているように見えますが、教育を任された現場の苦労は計り知れません。毎回毎回同じことを教えなければいけない先輩、断片的にしか教えてもらえない新人。教えあうための二人分の時間が必要になり、初歩的なミスが頻発し、先輩は対応に追われ、新人は責められる。。。

「これも経験のうち」というキラーワードに隠されてしまいがちですが、単に負担を会社中に分散させているだけなのです。

基礎と応用は鍛え方も違うはず

スポーツでも、戦術や戦略を学び、基礎トレーニングを積み、実戦経験を重ねるという組み合わせが王道です。世界レベルのトッププロであっても、緻密な戦略会議や地道なトレーニングを繰り返したうえで、ようやく試合に臨みます。

Training Time

ビジネスでも同じです。いくらOJTが有効とはいえ、基礎スキルもままならない新人をいきなり試合に出すのは乱暴です。基礎的な業務ルールや手順を教えるためにマニュアルを有効活用し、それをベースにOJTで実戦経験を重ねていくというのが、本来のOJTのあるべき姿ではないでしょうか。