考え方

マニュアルでイチローの「後継者」を育成できるか?(前編)

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もう一人ほしいスター選手

ニューヨーク・ヤンキースのイチロー選手は、走攻守三拍子揃ったスーパースターです。誰もが「あんな選手がもう一人いれば。。」と思いますが、なかなかそうはいきません。そこで、「イチロー後継者育成マニュアル」を作ったら、どうなるでしょうか??
Portrait of Boy with Baseball Bat and Red Helmet
もし、そんなマニュアルがあれば読んでみたいですよね。自分のプレーに役立つような気づきや学びを得ることはできるかもしれません。しかし、イチロー選手と同じレベルの「後継者」を育てられるか、というとそれは別問題です。

マニュアル化が適さない仕事

マニュアルは万能ではありません。マニュアル化が適さない(効果が出にくい)業務もあります。

1.身体的能力が要求されるもの

例えば、スポーツ選手のように身体的能力が要求される職業はマニュアル化が難しいです。歌手や役者など持って生まれた声や容姿が大きく影響する職業も同様です。マニュアルは基礎技術の底上げや体系化には役立ちますが、それだけで後継者が育成できるようなものではないでしょう。

2.高度な判断が求められるもの

例えば、アーティストやデザイナー、医師や弁護士のような専門家、職人、営業や接客など、経験や知識、センスに基づいて高度な判断・対応が瞬間的に求められる職業も、マニュアル化が難しいです。こちらも、いろいろな教材・教本は作ることはできても、専門性はひとりひとりが磨いていくしかありません。

これらは、技術や経験を文章化するのが難しく、読んだだけで真似できるほど簡単なものではありません。素養を持った人が努力を重ねなければ専門性が身につきません。マニュアル化の効果が出にくい(適さない)ものと言えるでしょう。

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では、どのような業務がマニュアル化に適しているのでしょうか。続きは後編でお伝えします。